だいだらぼっち
だいだらぼっちは「でいだらぼっち」「だいらんぼう」
「だいだらぼう」など各地方により呼び名が若干違って
はいますが、皆共通して相当の巨体だったと云われる
日本各地に山や湖沼を創ったとされる伝説の巨人です。
このだいだらぼっちが、甲州の土を取り、土盛りをして
富士山を創ったという昔話が残されています。
富士山を創った後、浅間山が自分より背の高い
富士山に嫉妬し、土を自分に分けろと言いました。
富士山が了解したので、だいだらぼっちは自分の
前掛けで土を運びましたが、土の量が足りないと
浅間山は怒ってだいだらぼっちを叩いた拍子に
土をこぼしてしまい、それが前掛山となり
更に怒りだした浅間山はついに噴火して
しまったそうです。
その他にも、だいだらぼっちが子供達
を掌に乗せて歩いているとき、腰の
高さまである山を跨いだ拍子に子供達
を掌から投げ出してしまい、びっくりした
子供達とだいだらぼっちは泣き出し
手をついて出来た窪みに涙が流れ込んで
浜名湖となった話なども残されています。