8月25日日曜日、晴れ渡る空と澄み切った空気は、まるで秋がおとずれた様で、クラブ選手権決勝に相応しい天候でした。
箱根コースをスタートし丹沢コースへ、更に富士コースを回る27ホールのクラブ選手権競技は、なんともタフな戦いです。
セカンドフライトの部にてこの戦いを制したのは、御年73歳の吉井聰明選手でした。
< セカンドフライトの部優勝・吉井聰明選手 >
富士コース1番ホール・ティーングランドにて撮影
吉井選手は毎年クラブ選手権予選へ参加しておりますが、月例競技へ顔を出す事は有りません。この為クラブ選手権で会員の皆さんに会えるのを、大変楽しみにされています。
普段は自慢の当クラブへ、ゲストを連れてのラウンドが、多いとの事です。
その様なお仲間が応援して下さる決勝は、出来るだけ長く戦いたいと言う希望をもっておりました。たとえ敗者に成ったとしても、年齢を言い訳にしたく無かったのです。
頑張って努力すれば、年下の方々とも何とか戦える、その様な姿を自ら示したかったとも言えます。
箱根コース1番ホール・ティーングランドにて撮影
試合展開と言えば18ホールを終了し全くの互角状態で、正しく勝負は富士コース9ホールの行方にかかっていました。
富士コースの出足は片岡選手が2ホール連取し、勝負の流れが傾きつつある様に思われました。ところがショートパットのイージーミスが続き、この取りこぼしたホールが後々に、片岡選手のメンタル面に響いて行った様に見て取れたのです。
方や吉井選手はグリーン周りのアプローチと、パットの距離感が素晴らしく、セカンドショットのミスを難なくカバーしていました。
勝負は8番ホールを吉井選手が取り、1ホールを残し勝利しました。
試合を振り返り吉井選手は、片岡選手の様な素晴らしいショットメーカーの方と戦えた事に感謝すると共に、定年を迎えた後輩の方々に、是非ゴルフに取り組んで欲しいと述べたのです。
今回優勝した事の高揚感と共に、多くの方にゴルフへトライして欲しいお考えが、重なり合って出て来た言葉だと思います。ゴルフを愛するお気持ちが、にじみ出ていました。
是非、来年も又挑戦して欲しいものです。