2019年5月26日(日)グランドシニア選手権の決勝が行われました。朝の気温は25度の快晴、爽やかな微風にて、これぞゴルフ日和と言えるものでした。
予選を勝ち抜き決勝へ進出した選手は10名ですが、多くのプレーヤーに見守られ1組目は、8時19分に富士コースからスタートして行きました。
< 優勝した横山登様 >
激戦を制し優勝したのは、予選4位で決勝へ進んだ横山登選手です。2日間合計スコアは153ストロークで、2位の原田道夫選手を1打差で抑え、見事栄冠に輝きました。
横山選手はクラブを代表するゴルファーの一人と言えます。様々な対外試合への出場も含め、ご活躍頂いております。
その様な腕自慢の横山選手にとって最近の悩みは、ドラーバーショットの方向性が定まらない事です。この選手権を通じ心掛けた事は、兎に角ドライバーショットの怪我を少なくする、それだけを考えていたとの事です。
この作戦が功を奏し、予選ラウンド78、決勝ラウンド75と言うスコアをたたき出す事が、出来たのだと思われます。
会員歴十数年と言う横山様のキャリアの中で、今回初タイトル獲得と成りました。引き続きビッグタイトル獲得へ向け、出るからには頑張りたいとのお気持ちを、最後に横山様より聞かせて頂く事が出来ました。
是非頑張って頂きたいと思います。
< 写真左より入賞された原田道夫、横山登、青木勝二、佐藤充の各選手 >
なお5位までの成績は、下記の通りです。(敬称略)
1位 横山登
2位 原田道夫
3位 青木勝二 / 佐藤充
5位 磯ケ谷清
< ロビーにて >
青木勝二(アオキ マサツグ)様は2019年5月現在74歳の御年ですが、今年の誕生日を迎えますと75歳に成ります。
当クラブへ青木様がご入会されたのは25歳時との事ですから、約50年に及ぶクラブ歴をお持ちと言う事になります。
ゴルフを始めた当初は金銭的な余裕が無く、主に河川敷で腕を磨いた様ですが、『普通のコース』でゴルフをしたいと言う欲求は強く、当クラブへ入会出来た時は大変嬉しかった様です。
当クラブは今年開場60周年を迎えておりますので、青木様は開場間もなくご入会頂いた事になります。ある意味当クラブに於ける数少ない生き証人とでも言えるのでは無いかと思われますが、ご本人もスタッフの移動まで含め、良く記憶されています。
< ティーショット >
シングルに成ったのは40歳代半ばですが、その後60歳を迎えた時、俗に片手シングルと言われる3までになりました。
加齢と共に体力の衰えは否応無しに、そして誰しもが経験する事ですが、それは青木様も同様で60歳を過ぎてから、徐々にハンディキャップが増えて行きました。
しかし此処からが青木様の素晴らしいところで、その落ち具合が大きく無い為に、他のゴルフ場でエージシュートを達成する事も出来ております。
一般的に体力や技術の衰えが小さく、そして年齢が加算して行けば、エージシュートは可能なのだろうと理論上は考えられても、プロと言えどもなかなか実行出来ているケースが少ないのも又事実です。
< パット練習中 >
青木様が達成したエージシュートの記録は下記の通りです。
1回目 2014年09月13日 越谷ゴルフ倶楽部(現・KOSHIGAYA GOLF CLUB) 70歳にてスコア70
2回目 2016年10月27日 富士の杜ゴルフクラブ(旧・太陽CC) 72歳にてスコア71
青木様の長い会員歴で思い出に残る事と言えば、今やゴルフ界の人気者であり、レデュラーツアーではトップクラスまで登りつめた芹沢信雄プロが、当クラブで研修生をしていた当時、様々なアドバイスを受けた事です。
現在も当時の事が鮮明に思い出される様ですが、その様な記憶と共に達成したい目標は、やはり当クラブでのエージシュートです。
日々挑戦中ですが、気合が入り過ぎて空回りする事も、これまで5~6回有った様です。しかし現在ドライバーも含めクラブを振り切ってスイング出来ている事から、何時かは必ずチャンスは来るとの思いを胸に、青木様はこれからも当クラブ競技での目標達成を目指し、戦って行きたいとしております。
青木様の熱い胸の内を語って頂きました。有難う御座いました。そして頑張って下さい。
5月12日天気は快晴とても清々し日曜日でしたが、Aクラス53名、Bクラスには60名の合計113名もの方々が参集し、5月度の月例競技が開催されました。
Aクラスは皆様実力が伯仲しており、本競技の最高スコアはネット65でしたが、そのスコアをたたき出した方々は4名おられました。
ハンディキャップの関係からこの度優勝したのは、青木勝二(アオキ マサツグ)様でした。
青木様は箱根コース38丹沢コース38の合計76でラウンドされ、ハンディキャップ11ですから上記の様にネット65となったのです。
< Aクラス優勝_青木勝二様 >
久々に晴れやかな笑顔を拝見した様にも思えるのですが、70歳を超えこのスコアで回ってくると言う事は、並大抵の努力で叶うとは思えません。
通常であれば加齢と共に体力が落ち、そして技術が下降して行くものですが、青木様の場合逆にレベルアップしている様にも思えます。
兎に角おめでとう御座います、この一言に尽きます。なお5位までの入賞者は、下記の皆様です。
2位以下5位までの入賞者は、下記の皆様です。(敬称略)
2位 西松保德 40/39 グロス79 ネット65
3位 諸星道治 40/39 グロス79 ネット65
4位 磯﨑敬一 43/37 グロス80 ネット65
5位 原田仁 35/38 グロス73 ネット66 ベストグロス
< Bクラス優勝_鶴田栄一様 >
Bクラスで見事優勝されましたのは鶴田栄一様です。
丹沢コース43富士コース41のトータル84でラウンドされた鶴田様は、ハンディキャップ22ですからネット62と言う驚異的スコアにて、60名の頂点に立ったのです。
鶴田様は好スコアの要因をパットに上げておられましたが、グリーンにのったら入る様な気がしてならなかったのでは無いでしょうか。
2位以下5位までの入賞者は、下記の皆様です。(敬称略)
2位 大川徹 37/44 グロス81 ネット63 ベストグロス
3位 高﨑英治 47/49 グロス96 ネット63
4位 原田雅史 47/52 グロス99 ネット63
5位 佐藤光利 47/45 グロス92 ネット65
快晴に恵まれた5月12日、『2019シニア選手権』が開催されました。決勝を戦うのは相原和夫選手と渡辺達也選手です。
どちらが勝っても初優勝と成りますが、予選参加者27名の頂点を目指し、早朝の7時30分に富士コース1番ホールからスタートして行きました。
< 2019シニア選手権優勝_相原和夫様 >
フロントナインは渡辺選手が1UPで折り返すも、バックナインの中盤からショットに少しずつ乱れが生じて来ていました。
渡辺選手は後半自らを叱咤する場面もある反面、相原選手はその様な状況に一喜一憂する事無く、常に『パーおじさん』と向き合っている様でした。
相原選手のゴルフと向き合っている表情からは、感情の浮き沈みを読み取る事が出来ないのですが、これはご自身が鍛え上げた結果なのでしょうか。
マッチの成績表は下記の通りです。(敬称略)
箱根コース5番ホールまでは共に相譲らずイーブンの状態でしたが、6番ホールからの3ホールで2つ取れた相原選手に、勝利の女神が輝きました。
これを振り返り相原選手は「7番ホールがキーポイントでした」として、自らのミスをボギーで抑えられ、尚且つ渡辺選手のミスにも助けられた点が大きかったとしたのです。
相原選手5度めの挑戦でした。
かたや渡辺選手は敗戦の弁として「メンタル面」を上げたのですが、昨年は準決勝で敗退しているものの、今年は決勝までこぎつけております。
回を重ねる毎に渡辺選手は階段を登って来ておりますので、是非来年は勝利の美酒を味わって頂きたいものと思います。
5月10日快晴のもと14名の参加者をもって、5月レディース杯が開催されました。富士コースをスタートし、バックナインは箱根コースの9ホールをラウンドする流れでした。
優勝しましたのは、富岡みつ江様です。前半42後半46のトータル88にて、ハンディキャップ18ですからネット70にて、同ネットの竹原様を退け見事優勝しました。
< 5月レディース杯優勝_富岡みつ江様 >
富岡様は日常的な打球練習のみならず、現在までに培われた自らの筋力、更には体の稼働域などを考慮し、そこから導き出される理想のスイングを求めています。
その追求過程での当面のテーマは、更なる飛距離UPに於いているとの事です。
理想のスイングを求め常にゴルフと対峙している富岡様ですが、ある意味ゴルフの求道者なのだと言えます。この度の優勝は、富岡様にとって単なる一里塚に過ぎないのかも知れませんが、スタッフ一同更なる飛躍を祈念しております。
なお以下3位までの方々は、下記の通りです。(敬称略)
2位 竹原泰子 47/49 グロス96 ネット70
3位 若林喜恵子 44/40 グロス84 ネット72 ベストグロ
2019年5月10日快晴のもと『2019女子マッチプレー選手権』の決勝が戦われ、見事栄冠に輝いたのは池田久美子選手です。
3度目の優勝に成ります。
< 2019女子マッチプレー選手権優勝_池田久美子様 >
池田選手はこの度の優勝を振り返り、心技体が充実していなければ、なかなか優勝する事は出来ないとコメントしております。
かつて2連覇を達成した実績の持ち主であるが故に、語る言葉にも重みが有り、実感がこもっていました。
更に『運』も大切ですと、この言葉を付け加える事も、忘れていませんでした。この度の選手権でどの場面が、大きく運を感じられたのかは、ご本人のみぞ知るところです。
実力が有っても『運』が無ければ、栄冠を手繰り寄せる事が出来ないとは、別の意味で随分悔し涙を流した経験をお持ちの池田選手なのではと、想像してしまいました。
この試合を振り返り池田選手は、富士コースに於ける7番からの3連続で取れた事が、気持ちの上で大変大きかったとしております。
今回の成績は下記の通りです。(選手名敬称略)
< スタート前の新井田選手と池田選手 >
今回初挑戦となった新井田選手ですが、「ここまで来れて本当にうれしい」との事でした。
自然体でのゴルフに徹した新井田様ですが、やはりやるからには勝ちたいのは当然の事と言えます。今回残念ながら敗れてしまいましたが、敗戦の弁として「またこのステージへ戻って来れる様に頑張ります」と、力強いコメントを残しております。
振り返るならば、出だしから6番ホールまでは一進一退の動きで、両選手の緊張感が第三者にも伝わる様なものでした。
しかしながら富士コース7番から3連続で池田選手がとると、その勢いはバックナインに入っても衰える事は有りませんでした。
新井田選手はこの3ホール連続で取られた点を、精神的ダメージが大きく持ち堪えられなかったと、自己分析しております。
新人がベテランへ立ち向かう、素晴らしい闘いでした。
2019年4月26日早朝、コース全体を霧が覆い小雨が降っていました。気温は15度程度でしたが、体感的には数字以上の寒さを感じさせるものでした。
当日は2019年女子マッチプレー選手権の準決勝2組の戦いが行われたのですが、スタート時間を約30分遅らせる事で無事終了しました。
この気象条件の悪さは、選手全員がホールアウトするまで、ほとんど変わる事無く選手を苦しめましたが、挑戦者4選手誰一人として不平不満を口走る事無く、熱い戦いを展開したのです。
戦いは箱根コースをスタートし後半は富士コースをまわる流れですが、下記へ4選手の奮闘を物語るマッチ表を掲載させて頂きます。なお4選手のお名前に付いては、継承略とさせて頂きます。
< 池田久美子選手 VS 白砂美和選手 >
白砂選手の1アップで後半の富士コースへ入るも、なお順調に白星を重ねる白砂選手ですが、あがり3ホールの7番8番9番に対する苦手意識がありました。
この白砂選手の脳に刷り込まれた意識が悪さをしたのでしょうか、何とこの3ホールで二つ星を落としてしまい、18ホールを消化した段階で池田選手に並ばれてしまったのです。
後に白砂選手は、7番を取れれば勝てると言う思いを抱いてしまい、気持ちが空回りしてしまったと振り返っております。
試合中盤まで劣勢気味の池田選手でしたが、富士コースに入り猛烈に追い上げ、サドンデスへ持ち込むと言う底力を発揮しました。
ご本人曰く富士コースに入り3ホールを取れた事、特に7番と9番が大きかったとしておりますが、この勢いは衰える事無く、サドンデスに入った箱根コース1番ホールまで続いたのです。
このホールを奪取する事で、見事このマッチに勝利したのです。池田選手は2016年2017年と連続でマッチプレー選手権で優勝しておりますが、昨年この3連覇を阻止したのが白砂選手でした。
「何とかリベンジ出来ました」と言う池田選手のコメントは、この試合にかける思いを感じさせるものがありました。次回は決勝です。
< 川嶋早苗選手 VS 新井田路代選手 >
霧の中どのホールもスタンスを取り辛かった事と思いますが、新井田、川嶋両選手もまた不平不満を口にする事は皆無で、それはまるでゴルファーの手本の様なプレーぶりでした。
雨で飛距離が大幅に落ちる中、川嶋選手はフェアウエーウッドを駆使しグリーン近くまでボールを運び、巧みなアプローチでピンに絡ませ、新井田選手に離されない様頑張っている姿が印象的でした。
お父様より受け継いだ会員資格と言う事ですが、ゴルフを愛しそして富士平原で76歳までプレーされたお父様に寄り添う様、ご本人も又競技を楽しんでおられる様に思われました。
とはいえ勝負は厳しいものです。1ホールを残した17ホール目で川嶋選手は力尽き、新井田選手に勝利の女神がほほ笑んだのです。
新井田選手は常に「ゴルフは自分自身との戦い」と言い聞かせています。この準決勝もそのスタンスに変わりは無く、相手を意識する事無く無心でこの準決勝も戦えたとしております。
ご本人はこの競技へ初めて参加する事になりましたが、それまでは月例競技が中心でした。何事もご本人にとり初物づくしに成りますが、決勝戦も又無心で戦いたいと述べ、クラブハウスを後にしました。
来月の5月10日はいよいよ池田 VS 新井田両選手による決勝です。