2022年度シニア選手権決勝、対戦した相原和夫様と奥津久史様から、伺ったお話をまとめ報告させて頂きます。
< 2022年度シニア選手権優勝_相原和夫 様 >
< マスター室前にて >
< 箱根コース9番ホールにて >
開口一番、相原様の口をついて出た言葉は、「素晴らしいゴルフだった」と言うものでした。惜敗した奥津様への配慮のみならず、どちらが勝っても可笑しくない、レベルの高いゴルフをし得た事に対する満足感、充実感を、相原様のコメントは言い表していました。
ご本人はアイアンショットの不調から、アプローチとパッティングに勝負をかけたのですが、此れが思いのほか好調だった様で、勝利につながったと分析されています。ショットメーカーの奥津様に伍していく為には、この戦術以外、この日の戦い方は無かったと振り返られていました。
若干マッチを振り返るならば、前半は奥津様の1UP、休憩を挟んでからの後半は、相原様が2ホールを奪取したものの、両者相譲らない展開が続きました。
そして最終ホールの箱根コース9番ホールを迎えた訳ですが、戦況は相原様の1UPにて、正しく此処がドーミーホールとなったのです。
両者のドライバーショットはフェアウエーを捉えるものの、奥津様が右サイド、相原様がほぼ中央。先にセカンドショットを打った相原様のショットは、若干カミ気味でグリーン右手前へショート。
約140ヤードを残した奥津様は、前方の木立がスタイミーになる為、7番アイアンでのスライスショットを試みたのですが、トップ気味に入ったボールは本グリーン左サイドの歩経路へ。
奥津様は難しい急斜面からのアプローチを巧みに3オンさせるものの、ピンまで7~8メートルの上りフックラインと言う、ロングパットを残してしまいした。結果は相原様のパーに対し、奥津様のロングパットが入らず、ボギーとしてしまい勝負がつきました。
「あと9ホールやりたかったね」とは、お二方の偽ざる心境でしたが、その様な充実したゴルフの両者スコアは、相原様1アンダーの71、奥津様1オーバーの73でした。
最後に奥津様曰く、「9番は勝負をかけた訳ですから、結果は納得しています、素晴らしいマッチでした、またこの舞台に戻ります」との事でした。両者の見応えのある素晴らしいゴルフは、正しく名勝負と言えるものでした。
簡単ですが、以上シニア選手権リポートでした。